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高田・向井夫妻の代理母問題について「個人的に」私が思うこと。
代理出産で双子の子供を授かった高田延彦・向井亜紀夫妻が出生届を受理されなかったことで品川区を訴え、東京高裁は品川区に対して出生届を受理するように命じる決定をした。

時期はずれな話題だと思われるかもしれない。
けど、私は判決が出てから今日まで、ずっとこの問題を考えていた。
なんだか、これでよし。と思えない。
胸につっかえたものが私にこの話題を忘れさせずにいた。
結果からいうと、私は、受理すべきではないと考える。
確かに今の医学に法律は追いついていないのかもしれない。
でも現時点では、「分娩した人が母親」である。
まず、代理母といういわゆる「借り腹」をしたこと、その子を実子として届け出たこと、
ふたつもルール違反をしていて、それがまかり通るというならルールは無いに等しい。
彼らは嫡出子として届け出たから不受理になったまでのことだ。
戸籍のないまま子どもが成長し、年齢に達しても義務教育が受けられないようなことが
あってはならないとの配慮ではないかと思うが、それを解決する方法は他にはなかったのか。

この判決後の彼女のコメントなどを聞いていて、ふたつのことに気付いた。

まず、彼女はきっと「養子縁組」という親子関係を認めてはいないのだろう、、ということ。それから、「不妊治療を受けられている方々の明るい光になれば」とコメントしているが、それは勘違いではないか、ということ。

以前、「養子縁組をした親子」がどのようにして「本物の絆」を手に入れるかを知る機会があった。
5才くらいの子どもでも、これから自分の親になってくれる人を本能で試すという。
廊下でお漏らしをし、親の買ってきたヨーグルトのフタを全部開けて一口ずつ食べる。
部屋中を散らかして歩き、母親のおっぱいを求める。生まれてからずっと親の元で育った子どもがする全てのことを、もしかしたら自分の親になってくれるかもしれない大人にやって見せるという、意図的ではなく本能で。
一度親に棄てられた、もしくは親を無くした子どもは、「いなくなる親は要らない。こんなに悪いことをしてもそれでも自分の親になってくれるのか、自分を子どもとして受け入れてくれるのか。」
そう、からだ中で訴えてくる。
親になろうとする大人は、子を持ちたいという大人は、それを受け入れて、赦して、抱き留めて・・・
そうやって血よりも濃いかもしれない親子の絆を作ってゆく。
それでも、その親子らは長い人生の中で「血のつながりのないこと」に幾度となく傷つくだろう。
彼女は、判決後のコメントで「親とは何かという議論がされればと思う」とあったが、その言葉を借りていうなら私は、血縁関係が無くても親にはなれると強く思う。
親が幼い我が子を殺してしまう世の中では、血縁関係があればという考えももう危くなっている。
彼女の場合は、間違いなく自分と夫の遺伝子を受け継いだ子どもである。
そして、たとえ実子として受理されても二人の子ども達は自分の生まれ出でた経緯を知ってしまうだろう。同時に紛れもない二人の実子だと言うことも知ることになる。それならば戸籍上、養子であってもその事情さえ子どもに話せば、そのことはあまり問題にならないような気がする。問題になるとするならばそれは、もっと別の部分ではないか。


不妊治療は、出口が見えないトンネルのようだな、といつも思っていた。
子宮があって卵巣もある。卵子が出てきても妊娠するかどうかは、神様しか知らない。
彼女は妊娠と同時に子宮経ガンが見つかったという。だから多分、不妊治療は受けてはいないのだろう。
子宮を失うということは、私には想像もできないほどの悲しみや苦しみを伴うに違いない。
でも、彼女は知らない。
子宮もあって排卵もあって、それでも子どもが授からずに、毎日毎日治療を続ける人の気持ちは。
妊婦に囲まれて、待合室で雑誌に目を落とし、知り合いに「あら、おめでた?」と訪ねられては微笑んで言葉を濁す。両肩と両お尻の皮膚は注射で紫に変色し、薬を飲んで、朝に体温が下がっていませんようにと眠りにつく。毎月毎月、繰り返す。
私は、3年続けてとうとう逃げ出した。二人目不妊故のつらさもあったが、ひとり授かっているだけでも幸せでありがたいという思いもあった。
世の中には、不妊症で悩む人がたくさんいる。もっと長く続けている人は、もっとつらい思いを繰り返しているに違いない。
その人たちに差す明るい光とは、多分代理母問題ではないと思うのだ。
例えば、市や県は「少子化対策」として、3人目を産んだ世帯にはまるで手柄を立てたように報奨金が贈るが、そんなものさっさと止めてそのお金を不妊治療の助成金として遣うとか。
現在も制度はあるがそのほとんどが2年まで10万円が上限である。これくらいの助成は治療費の前には「焼け石に水」なのだ。早々に逃げ出した私でさえ3年間は治療した。
一回5,000円前後の注射を毎月5本以上打つのに・・・
産んだ者への褒美の方が判りやすくてよいのだろうか。
そういうことを決める場に、女性はいないのだろう。少なくとも私はそう思う。

「高田の遺伝子をこの世に残したい」という向井亜紀の名ゼリフ、
気持ちはよく解るが愛しい人の子供がほしいと思っている人はこの世の中に数え切れないほどいる。
だから、悩み苦しむ。

恵まれた条件の揃った彼らの、フライング気味の行動に、賛同はできない。

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by matsuura-hatsumi | 2006-11-15 18:32 | 母として考える
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